「じゃ、拝見させていただきますぅ♡」すっかり傷も回復し、元気いっぱいに中を見回る。すると……木々が生い茂り、中央には泉の様な物が設置されている。そして、羽を生やしたような生物が所々に居る様だ。空気は当然素晴らしく、晴れやかな日差しを感じる。 …

ニイラ男の両手がどこからともなく集まった光で、緑色に輝き出す。そしてそれをアリリの顔に近づける？ ほう？ これは……まさか呪文では？ ホテルでロウ・ガイが使っていた妙技とは少々違いがあるが、恐らくこれもMPを消費する呪文の一種なのだろう。そのホイ…

「ここが妖精の間です」 「う、う……うん」ヨロヨロ ヨロヨロ ヨロリンコ～ここはいつもなら妖精の間？ 質問するところではないか？ それが出来なくなってしまう程までに弱々しくなってしまったアリリ。 「な？ アリリちゃん？ 何かフラ付いてるけど大丈夫か…

「え？ あれは？」 緑色の大きな蛙？ の背中に、大きな深紅の花が生えている。まるで冬虫夏草のカエルヴァージョンといった姿をした生き物。そして、その隣で澄んだ瞳で、今にも踊りだしそうな笑顔で、南国の島国にいる女性が身に纏うこしみのの様な衣装を身…

食堂を出て移動する市田とアリリ。 「じゃあうーんと、まずは花の間からかなあ？」 「花の間ねえ……え？」そう言って食堂の隣、数歩歩くとのflower roomと書いてある部屋の前に着く。ブヒブヒッ コーンコーン グルルルル ロッテリア♪ロッテリア♪む？ 何やら賑…