フィクションと言いつつ長々と書き連ね、実はノンフィクションなんじゃないか? と疑いの眼差しかもしれませんが、実際はフィクションです。
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「じゃあ続き行くぜ!」
「どこからだっけ?」
「内藤がもう自分の口から白状しないんじゃないかって思った根拠をこれから言うぜ!」
「ああ、そうだったね」
「これだ!」
「……ん? あれ? ちょっといい?」
「ん?」
「見立つって?」
「ああ、目立つの事だろうな。この先で注意しているけど、こいつホント学が無い」
「だよね……あと、乗っといているって言葉も初めて聞いたよ? 則っているじゃないの?」
「俺も詳しくは知らないよ。だけど内藤語じゃないか? 絶対日本人じゃないし」
「そ、そうね。でも平然とそんな事言えるんだね。他人には厳しく自分に優しい。立派な社会人だわwそれと残業時間予定表って何?」
「ああ、まあ大体そのままの意味なんだが、その日に残業するかどうかを、日の始めにリーダーが決めて、見える所に貼ってある表みたいな物だ。俺もそれが適応されていて、その表では1時間残業しなくてはいけない日もあった。だが俺の目算では間に合うと判断して残業は必要ないと帰っていたんだ。実際納期には間に合わせていたしな」
「リーダーの言う事を無視したって事ね。大丈夫だったの?」
「ああ、リーダーはその件には一つも触れてこなかった。なのに末端の老人社員だけがそれに突っかかって来たって事。俺が帰って行く姿を見てイラついたか? 偶然振り返った時、奴を見たら明らかに俺に向けて大きく手招きしていた」
「うわあ、裏で捏造してる癖にそういう所にしっかりと攻撃してうっぷん晴らしか」
「ああ
『お前だけ帰るんじゃねえよ』
って所か? お前は掃除して残業時間を過ごす男だろうが! って思ったぜ」
「え? 残業1時間を掃除だけで過ごす奴って内藤だったのかよ……」
「ああ、それを見てあまり残業したくなくなったんだよ。人間の嫌な部分を見てしまった気がしてな……そこまでして金が欲しいかよ……それに残業に関しては色々不満な所もある」
「例えば?」
「内藤は仕事が終わったら優先的に別部署に飛ばされるんだ。自動班とかにな。そうなると自動班はものすごく忙しいから奴だけ残業出来る訳だ。自動班は早くやれば終わるという概念が無い」
「と言うと?」
「同じものをほぼ全自動でやるから始めに設定したプログラムに従って進む訳だ。だから確実にそこから短縮する事が出来ない。従って残業も長引いてしまう」
「そうなのね」
「汎用では段取りの速度や工具の選定の速度、色々な所で時短出来る訳だ。その差があって汎用の残業時間は自動班よりも遥かに少ない。
でも大した実力もないお爺さんだけが、汎用課全員残業しないでも大丈夫なくらい暇でも一人自動班で残業して残業手当を獲得できてしまう訳だ。裏で捏造しているのに誰も犯人捜しをしようともせずそんな奴だけを高給を取らせて何の躊躇いもない。奴自身も正体を積極的に明かそうとはせず、この会社で働く事に何の罪の意識も感じていない。勿論残業手当を受け取る事も、ボーナスを受け取る事も、有給休暇を使う事も全部だ。当たり前の権利として行使していて、何も危機感が無いと言わんばかりのまったりとした仕事ぶり。はあ、思い出すだけでムカついてきた……」
「すごい幸運ね内藤って」
「社長に気に入られてるんじゃねえかって思う程だ」
「だね……」
「しかし、いつ見ても偽善に満ち溢れた文章だぜ。虫唾が走る……で、こういう細かい所でも見逃さずに書いて正義の老人を演じたかったんじゃないか?」
「確かに字は汚いけど正義漢ぶってる感じがする。嫌い」
「そうだな。じゃ続き行くぜ!」
『これは私が内藤さんが捏造をしている事を知った翌年の4月に内藤さん本人が書いた提案書です。覚えていますよね? こんな個性的な字を書く事が出来るナマモノはあなたしかいないです』
「ナマモノw」
『この少ない文字数の提案書でもあなたの性格が何となく分かりますね。それを今から解説しましょう。その当時も現役バリバリで捏造をしていた癖に、やれ服装が乱れてるだのやれ挨拶しないだのどうでもいい事を書き連ね、肝心の自分の指示書の捏造に関しては一切書いていないんです。何度読み返しても!! 自分に甘すぎでしょこれ。内藤さんの本性を知っている私からしてみればただのギャグですよこんなの。あなたは人を笑わせようと意識して冗談を言う時は死ぬ程つまらないけど、真面目に文章を書くと本当に面白いですね。笑いの才能有りますよ。服装の乱れが見立ちますと書いていますが、目立つの間違いですよね? まさか乱れているの
【みだ】
と、
見立つの
【みだ】
で、ダジャレにしようとしたのでしょうか? これは真面目な文章を書く場面でしょう? そんな時にダジャレは要らないと思いますが……わざわざ新しい見立つと言う言葉を作って、
【乱と見立】
を強引にダジャレっぽくしてまで笑いを取ろうとしたのですか? こんな強引なダジャレは初めて見ましたよ。しかし全く面白くないのもポイントですよね。あなたの笑いのセンスが良く分かります。それとも本気で間違えたのでしょうか? こんな簡単な言葉を? もう少しだけ国語を勉強しましょうよ……そんな難しい言葉じゃないでしょう。実は日本人じゃないのでしょうか? 日本語が得意でないアフリカのンベボギブべ族の長でしょうか? そういえば顔がその部族の特長をよく捉えていますよ?』
「どんな部族よw」
「内藤の外見のみから想像した架空の部族だ。うおおおお」
ごとっ
「インディアンじゃんw」
「特徴は指示書の捏造が大得意w」
「アフリカにも指示書あるのねwwww」
『そうでないのならもしかしてあなた、推しの生放送にいつも遅刻して、アリーナ席に入れず、立ち見Bに飛ばされる経験が多すぎて、
【立ち見→立見→見立】
という連想からこういうミスをしたのでしょうか? いい年して好きなVチューバーの生放送なんか見ていないで漢字の勉強をしましょうね。
もう一つあります。会社のルールに乗っといているのでしょうか? と書いていますがそんな言葉はありません。日本人に日本語を教えるという不自然な流れではありますが、このままではいけないと思うので特別教えてあげましょう。恐らくこれは則っていると書きたかったのでしょう? ですが脳機能がいい感じに低下していて日本語もろくに使えない癖に無理して難しい表現を使うものだから間違った漢字で表記してしまう結果となってしまうのです。無理するのは止めなさい。見ていて痛々しくなります。加齢で劣化し、幼児退行した脳を酷使すれば、一般人ならすぐに気付く程度の間違いすら見逃してしまうんですよ。これは会社の従業員全員が見る内容の書類ですよ? それを分かっている筈なのに、適当に書いてしまえば、自分の学の無さを大勢に晒してしまうんです、あなたの様に脳機能がいい感じに低下しているなら、ぶっつけ本番で提出する用紙に記入するのではなく、まず別の紙に何度か書いて、注意深く推敲をした後に清書なさい。
そして、もしそれでも厳しいと判断したら、恥を掻くのは確定しているので、しっかり平仮名で書きましょう! そして、乗っといているの意味が仮に則っている。という意味だとしたら見事なブーメランになりますよ? 分かっていますよね? まさか自分がやったあの犯罪を覚えていない筈ありませんよね? あなたも社会のルールに則って行動していないんですよ! この様に。決して自分の事を言わないんですよ。裏で作業着を脱いで仕事するよりも、挨拶を返さないよりも酷い事をしている事を十分分かっているのに、その一番重要な事は全く言わない。何故なら自分の事だから。自分を自分で陥れる事はしたくない。だけど他人の悪事はどんなに小さい事でも書く……そうすれば、
『おお、内藤君は周りをしっかり見ている優秀な人物だ』
と、上司に評価されてしまう危険性もありますからね。こういうチャンスを逃さずに自分の評価を高める姿勢。悪くはないと思いますが、ちょっと考えればわかると思うんですが、上げて上げてからの下落が一番怖いという事を知らなさすぎる。いまあなたはその頂点にいる訳です。バレた瞬間奈落まで落ちていくでしょう。そしてその時は必ず来ます。私がやると言っているのだから……そんな事も気付かず延々と自分を偽り良い人を演じていますね……薄っぺらで最低の男ですね。因みに挨拶の拶の夕の部分がはみ出て、
【夏】
の下の部分みたいになっていますよ。こういう難しめの漢字は、書ける人から見たら間違いはすぐ分かるのです。その人も一生懸命何度も書いて覚えた訳ですから。昨今は携帯やPCで挨拶なんて簡単に変換できます。そんな中、手書きで挨拶を書いてしまった瞬間とある層のターゲットになるのは避けて通れないのです。そのある層とは、漢字検定を取得した層です。1級ともなるとどうやっても読めない様な難読漢字が出てきます。それに挑戦した者達が手書きでその分野に入り込んできた人間を見かければ絶対にチェックします。そう、彼らは平仮名でも良いのにあえて難しい漢字を自分の人生を消費してでも覚えたという事は、それを手書きで書き、凄いと思われたいという気持ちがあったから。だから絶対に正確に書きたいし、もし、挨拶を漢字で書いている人を見たら隈なくチェックするでしょう。何故なら、あ、この人もマウント取りたくて書いたんだな? という気持ちが少なからずあるからです。故に細部までチェックし、間違っていたらすぐに気付くでしょう。そう、そうすれば挨拶を中途半端に書ける人にもマウントが取れて気持ちいいからです。ですが昨今は簡単に変換できてしまいそれをひけらかすチャンスは消滅しています。そのストレスから一層難しめの漢字に挑戦した人物にマウントを取りたいと目を光らせています。かくいう私も漢字を勉強して損した口です。だから分かりますが、薔薇とか檸檬とかの常用外漢字は、見る人にとっては間違っている箇所なんてすぐに分かるのです。全くそれをひけらかせる場面がないなあと悲しかったから。で、私はすぐに分かりました。あそこを飛び出させる必要はない筈。それとも脳の命令が遅すぎて長めに書いたのを確認してからストップせざるを得なかったのでしょうか? そんな事はありませんよね? ここから推測するに、あなたはこれを覚えていた訳ではなくて、検索して出てきた物を書き写したという事が明白です。自分で書いた事が無いから細かい部分を疎かにしてしまう。又は、老眼では細かい文字を模写する事が出来ないのかもしれませんね。ですがやはり例えあなたが字が下手だとしても、本当に学習して書けるのであれば、あの部分を絶対に飛び出させません。で、この行動の真意は、これを見た皆が
『おお! 挨拶と言う漢字を書いているぞ! すごい人だ!』
と思われたいが為に行った行為ですね。正に愚行と言わざるを得ませんね。年老いてしわくちゃでボロボロのヨボヨボの顔では誰にも認めて貰えないからと言って、顔以上に最低の内面を、漢字が書けるという下らない事で偉大だと言う事を認めさせようとしているんですよね? 学があるから素晴らしい……? とでも思っているのですか? 頭が良くても最低の人間は数え切れない程います。目指すところがそもそも間違えているんですよ。そう、例えあなたが漢字が書けたとしても裏で捏造している事は覆せませんよ? 覆せないけど黙っていればいいと思っている。そんな人がいくら難しい漢字を書けたところで何も感じません。それよりもそれを言うチャンスはいくらでもあるのだからサクッとゲロってしまえばいいじゃないですか? そっちの方が男らしくてかっこいいと思いますよ? でも絶対に言わないじゃないですか……諦めが悪いしかっこ悪すぎますって……性格は最悪なのに認めてほしいんだ! ですか? 承認欲求の塊みたいな人ですね……こんな哀れな行為は見栄以外の何物でもないでしょう。それにこれは二回目ですよ? さっき乗っといているの部分でしっかりと説教したばかりでしょう? ここでもまた見栄を張って失敗しています。同じ事で注意されるなんて頭が悪いと言っている様な物ですよ? そんな事をするのは止めた方が良いのでは? 何度叱責を受ければ気が済むのでしょう? あなたは節々にそういう見栄を張って自分の価値を高く見せようとして逆に失敗すると言う間抜けな行為を続けるきらいがあります。愚かさが行動全体に滲み出ていますよー。はっきり言って痛々しいです』
「同じ間違いで二回説教してるwww」
「ああ、手紙での説教では反論できんよな。でも思い付いたから書いちまったw」
「ww」
『あなたは老人です。そして性格の悪い老人です。更には未来も何もない老人なんですよ。そんな老人ならば、老人らしく目立った老人行動は避けるべきなのでは? どうでしょう? 老人ゲシュタルト崩壊を起こしてくれました?』
「ちょwww老人の使い方ww」
「これでいいんだ」
「wwしかし言葉を間違えたり漢字一文字間違えただけで言い過ぎでしょwww」
「でもムカつかねえか? 老人の見栄って。裏で老人捏造しつつ、残り少ない現役老人時代に少しでも老人上司に老人好印象を与え、あわよくば老人昇給を目指したいという老人欲求が見え隠れしていて……」
「上司とばっちりwwwww」
「社長も老人だしなw」
「確かにwでもこの部分だけを沢山の人に言いつける可能性もあると思わない?」
「ああ、その点については大丈夫だ」
「へえ?」
「これ (ブロック内)には映ってはいないけれどプリントアウトする前にA5用紙にでっかくページの数字を書いた後にこの手紙をプリントアウトした」
「どういう事?」
「そのな? 奴は捏造する事は予想出来た。だから、ページを振った上で印刷した。でっかくな。1ページだったらA5の用紙に111111とそのページ全体の背景が1で埋め尽くされている」
「と言う事は? 飛ばして読ませる事が出来ないという事?」
「そう、自分に都合のいいページだけを選んで、捏造の部分を隠しても、
『あれ? 数字が飛んでいる? この手紙、ページ抜けてない?』
と指摘される」
「すごいね」
『そして、その挨拶を返してくれない方が居るというのは間違いなく私の事ですね? 分かりますよ? 挨拶なんかしてませんからね意図的に。仮に運悪く朝鉢合わせあなたが挨拶してきたのを見たら、
『うわ喋ってきたこいつ! 気持ち悪!』
と思って全力疾走してしまう程です。理由は簡単。こっちは1年4ヵ月以上あなたが指示書の捏造を継続している惨めな様を見ているんですよ? 年老いたしわしわの終わりかけの男が毎日毎日嘘を突き続ける愚かな様をね。そんな男に挨拶なんか出来ないですよ。そんな汚れた男と会話をしてしまえば、その自分までも汚れた気になります。本気で思っています。だからあなただけには挨拶はしませんね。声も聞きたくないです。
それでも私に挨拶を返してほしいのであれば一つだけ条件をのんでくれれば元の優しい鈴木に戻る事が出来ます。常識があれば簡単な事ですが、あなたには出来ません。絶対にね。これから一行下で言う事ですのですぐですね。
その条件とは、昼礼の終わり近くで社長が
『他に何かありますか?』
と言った後、
「廃!」
と内藤さんが元気一杯に手を挙げ、
「1年4ヵ月捏造死手意真下」
と大勢の監視の中、大声で言い土下座する所を私が確認できれば、元の優しい鈴木に戻って挨拶を返してあげましょう。
まあ、100% 1000% 10000% 100000%あなた程度の臆病者には出来ないでしょうね(笑)自分が一番大切ですもんね。自分を守る事と、私から挨拶を返してもらう事を天秤に掛ければ、火を見るより明らかですね! あなたは
【嘘で塗り固められた人生を堂々と歩き続けると決めた方】
ですものね。出来ればここで男を見せてほしいのですが無理でしょう。故にあなたは、どんなに長く生きようが、定年ギリギリまで働き続けようが、その最中にどんな功績を残そうとも私から一生挨拶を返してもらう事はありえません!! 仕事の遅さを捏造でカバーして、漢字も碌に書けず、性格が最高に腐っている男に私の人生を削ってまで挨拶を返す必要などないでしょう。諦めなさい』
「ところどころに毒があるねw」
「ああ、コンセプトは慇懃無礼だ」
「wwwwwでもさ、鈴木さんも仕事が少ない時わざと遅くやっているって言っていなかった? その時ってさ内藤みたいに捏造しないとバレちゃうんじゃない?」
「ん? ああ」
「その時はいつもより仕事の速度が遅かったんでしょ? だとしたら疑われるんじゃない?」
「ああ、大丈夫だ」
「え?」
「2ヶ月くらい先までの仕事がホワイトボードに貼ってある」
「え?」
「で、これから少なくなるなと判断してから仕込んでおく」
「え? え?」
「要するに実際にかかった時間が早かった品物をわざと遅い時間にして提出するんだ。例えば2時間かかって終わった仕事をわざと4時間で終わったと書くんだ。これは大袈裟に言っているが、実際は1時間くらいだな。2時間だとしたら3時間にして提出する」
ほう?
「え?」
「で、ゆっくりやった仕事には4時間かかったとしても、前の仕事で誤魔化した2時間を、移動し、2時間と書いて提出できるな?」
「うん」
「こうして辻褄を合わせるという事だ。予定がパンパンの時から準備をしていれば幾つも貯金が出来る。一つの品物につき1時間でも3種類なら3時間貰える訳だ。そして仕事が薄くなった時にその貯金を切り崩す。そして、1時間くらいなら絶対に疑われる事は無い。何せ5時間捏造しても気づかないような連中だしな。仕事が少なくなった時は、忙しい時に貯めておいた貯金を切り崩し、ISOの監査官に矛盾を指摘されない様に努めた」
「す、すげえ」
「内藤の馬鹿とは違うんです」
「ww」
『次は、あと一息で終わる品物がありました。別の仕事の急ぎが入った為中断してたら、内藤さんが勝手にその続きをやろうとしている所を見つけたので、
「別にやらんでもいいのに」
の言葉に
「威我太……」
と、おどおどとかすれた声で報告していました。まず先輩に対してタメ口はおかしいと思いませんか? その上主語が無い為少々難儀しましたがリーダーが指示して来た。という事ですよね? 略しすぎては理解に時間がかかってしまうのです』
『言われた♪ 言われた♪ 言われたから言われた♪』
「うわあまただあああ」
「どうした?」
「時々来るのよ」
「そうなのか? ま、まあいいか。続き行くぜ」
『恐らくリーダーが指示したと意味なのでしょう? でもその時私はその急ぎの作業中で、終わったらすぐに続きをやるつもりで、作業中もその品物を時々意識していたんですが、その時彼はあの品物に全く気付いていませんでしたよ? あなたが勝手に途中である部分をあざとく発見し、それを報告し、
「じゃあやって」
って【言わせた】んでしょう? 言われたんではなくね! 自分が発見した事は隠し、報告し、やっていいとよと言わせた事を【言われた】としてまで私の仕事を盗みたかったんですか? 本当にありがた迷惑です。この泥棒おじいさん! 結果私が途中まで書いた指示書にあなたが割り込んでややこしくなって、あまり話したくもないあなたが急ぎの仕事中ににじり寄ってきて相談する羽目に……恐ろしさと気持ち悪さと嫌悪感と絶望感が同時に押し寄せて来て心の中で泣いていました』
「こいつ、捏造している割には仕事中はしっかりと話しかけて来るんだねえ」
「ああ、まるで
【仲間】
であるかの如く、ごく自然に相談してくる。で、あれ? こいつ俺に捏造ばれてるの知ってる割には馴れ馴れしくないか? あれ? もしかして実は捏造していないんじゃ? と錯覚する程に自然だった。恐らく奴はいい内藤を演じ続け、過去のやばい内藤を自然に上書きしようと考えているんだ……本能的に……恐ろしい男だよ。ここから分かる事は、俺が報告する訳がないと安心し切っていると言う事だ。ばらされる訳がないからこんな事が出来るんだ。その図々しさに恐怖したわ」
「こんな物が存在するんだ……呆れたわ……」
「嘘みたいな話だけど事実なんだよ……じゃあ続き行くぜ!」
『私がやっている途中の仕事を盗んだせいで、あなたと余計な会話をする羽目になったのですからね。前述していますが、60過ぎた捏造大好き爺さんとだけは余り関わり合いたくないのは世界の常識ですので何のメリットもありませんでした! 後あなたと話した後、恐ろしく生臭い香りが漂っていました。恐らくあなたの口臭ですよね? ★お前★は自覚していないから普通に接してくるけど、口臭がきつ過ぎるんですよ。私を殺す気ですか? 試行錯誤の末、思考停止し、歯垢を溜めた結果、至高の悪臭を受け止める事が出来ました。末代まで祟りますよ? まあいい感じに脳機能が低下しているから仕方ないんですけど……2度とあんな事がない様に反省して下さい』
「お前に変わったwwww」
『まあここまで言われたらお前と言われた程度では怒れんだろう』
「確かにw」
『以上、
【何か言いたい事でもあるの?】
に対してのお返事でした。殆ど私の身に降りかかった老人災害みたいな物でしたがどうでしたか? お前と関わり合うと一難去ってまた一難、ぶっちゃけあり得ないです。いい思い出は一つもなかったですよ? こんな酷い事をする老人がこの世に居るという事を知って嫌な老人気分になったと思います。そんな老人の老人悪事を沢山並べたてた物を書き連ね、老人気分が悪くなったとしたらごめんなさい。でも、全てお前がやった事なんですよ? 身に覚えあるでしょう? 因みにこういう老人とお友達になりたいですか? 私は絶対になりたくないです。後、笑顔がくさそうなので嫌いです。豚は歩け』
「絶妙なタイミングwwww」
『ここで、私が一番言いたかった事をお話します。
【指示書を捏造して引退せずに続けるのは駄目なんだよ? OK?】
です。分かってくれましたか? そんな事分かっているとは思うけど、お前は絶対に何も変わらずこの仕事を続けてしまうんでしょうね。生活があるからですか? 仕事がなくなれば生活出来なくなる? 知った事か。犯罪者にそれを言う権利は皆無だろ? それを言えるのはまじめに働いている人だけです。犯罪を続けて尚金を得る。それは本当にいい事なのでしょうか? そして、それを仕事の無い若者を目の前にして言えるのですか? お前が消えればその分一つ席が空く。お前は捏造という犯罪を犯し、それを隠し尚社員として居座ると言う偽証罪を犯し、本来働ける筈の何の罪のない若者に席を譲らず、社員待遇の高い給料を啜ると言う犯罪までもしています。そう、本来報告した時点でクビは確実なのに黙っている事で延々と金を絞り続けると言う、犯罪に犯罪を重ねた特級犯罪者ですよ? そんなお前でも、人生の最期。この世を去る瞬間どう言う事を思って逝くのでしょうか?
「私は上司にあの秘密を打ち明ける事が出来ぬままに死んでいくのか……酷い人生だったな」
なんて感じでしょうか? ここまで読み、流石のお前も
『杏奈古都言運邪無刈田』
と後悔してくれているかもしれませんね。嬉しい限りです。まあ、私からかわいい後輩を奪い、そして仕事も奪い、さらにはこれを書く時間も失わせた悪党にはこれくらい言っても毛筋程の罪悪感もありません。さて、これで言いたい事は大体終わりです。まだほんの少しだけ残っている人生を、偽り続けたまま定年退職まで頑張っていきましょう!! これからもお前を軽蔑し続けます!! では、失礼します!』
って感じだな」
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書いていて思ったんですが老人災害って何でしょう? まあフィクションだしどんな言葉が出現してもいいですよね。