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オオカミと七匹のオオカミ男 中編・狼人ゲーム 初日発砲無しルール 7匹部屋

「あっ! スタートしたは良いけど、ステージを設置し忘れちゃったガル」

「段取り悪いガウね」

「じゃあみんなでキッチンの椅子をお遊戯ルームに運んでガル!」

 

「承知したレジェンドウルフ!」

 

皆で台所にあった椅子を各々一つずつお遊戯部屋に運び込み、バトルフィールドを作り上げます。それは円状に向かい合わせるように並べられた7つの椅子です。そこにそれぞれの兄弟が座る事となるのです。そして、その円の中央には透明のケースの中であおく光り輝く物が……そうです、皆の目標であり、戦の切っ掛けともなったアイスのガルガル君ソーダ味が光り輝いています。このたった一本の【蒼】が為に、7匹のオオカミ男達はこれから言い争いを行うのです。争いの火種としてこれほどにスケールの小さい理由reasonは未だかつてあったでしょうか? ですが各々の目は燃えています。もう、後戻りは、出来ないのです! 

 

「みんなありがとうガル。よーし、今度こそ本当にスタートガル。よろしくガル。ルールは初日発砲無しルールガル」

 

「よろしくガウ♪え? 発砲無しガウ? どういう事ガウ?」

 

「よろしくバブガル! なんか不気味で穏やかではない響きバブガル」

 

 

「そうガルね。実際にこのゲームの発砲って、怖い事なんだガル。まあリアルでの発砲も当然ガルがね。 で、このゲーム内での発砲の説明をすると、このゲームは皆が集まって開始するとまず夜が明けるガル。その時に、人間は村オオカミを一匹選んで撃てると言う事ガル」

 

「へえ、怖いガオ」

 

「これによりオオカミ村のオオカミを朝の光を拝む前に一匹消す事が出来るんだガル」

 

「怖いガウ」

 

「でも初日だけは撃てない。これが初日発砲無しルールと言う事ガル」

 

「なんでガオ?」

 

「理由は人間が侵入し、村オオカミの姿に扮して紛れ込み翌朝それに気付いた狼達が集まって会合を開くと言った感じの設定ガル。 だから初日の侵入時にいきなり村オオカミを襲う事は考えにくい筈ガル」

 

「確かにそうバブガル」

 

「うん。初めて侵入する村のオオカミを、忍び込むついでに一匹減らすのは手練れの人間とはいえ難しい筈ガル。 それに忍び込む時に発砲なんかしたら音でバレてしまうガル。勿論銃のオプションのサイレンサーなんてまだ無い時代の設定ガルよ? これは昔、銃が発明されたばかりの時代の、とある村で起こった人間侵入事件を題材としたゲームだからガルね。故に、忍び込む事に全力を注ぐから初日発砲は出来ないと言う事にしておいてほしいガル。そうでないと全員の考察を聞いていない内から無条件で一匹減る事になるガル。それだと面白みも何も無いガル?」

 

「確かにワオーン」

「うんうん。全員の話を聞いてから推理したいレジェンドウルフ」

 

「なので、初日発砲は禁止で、朝の一巡が終わった後の2日目の夜から発砲可能となる訳ガル。だからこれから夜が明けるけれど、その時に役職人間の誰かさんは唐突に発砲したい衝動に駆られると思うガルが、初日だけは我慢してほしいガル」

 

「成程ね。良く分かったガルン」

 

 

「把握しましたワオーン」

 

「そして、朝一匹ずつ発言する事になるガルが、発言権を持つオオカミ男以外は           

 

【何があっても発言者以外の発言は認められない】

 

し、突っ込みも出来ないガル。これは意味も意図もない厳然たるルールガル。持ち時間の40秒の間はそのオオカミだけが発言出来るんだガル」

 

「了解レジェンドウルフ」

 

「そして最後に、初日の夜の占いはありガル。これから夜になるガルが、占い師は自分の好きなオオカミを占えるガル。それを翌朝報告するのも黙っているのも占い師さんの自由ガル。まあさっきも言った通り、占い師と名乗ったのに占い結果だけを報告をしないとかなり怪しまれるからそこのところはよく考えるガルよ?」

 

「了解ガオ……え? ちょっと待ってくれガオ?」

 

「どうしたガル?」

 

「初日発砲【は】無しなのに、初日占いは有りなのガオ? それって数では圧倒的に負けている人間側からしてみれば結構不利じゃないかガオ? なんだかとっても貴婦人……あっ、理不尽に感じてしまうガオ。 ……不公平ガオ」

ああ……からガルさーん? 怪しまれちゃいますよー。

 

「いやいや、そういうルールなんだガル。諦めてガル。ん? からガル? 君、今理不尽と貴婦人を言い間違えたんじゃないかガル? そんな言い間違いなんて相当動揺している証拠ガルねえ。何か怪しいガル?」

 

「そ、そんなことは無いガオ! 気のせいガオ。これもルールガオね……なら仕方ないガオ……」

 

「そうなんだ。諦めてくれガル。それ程に人間の発砲出来る権利と言うのは最強クラスのスキルと言う事ガルね。そして一巡したら怪しい一匹を追放する投票が行われるガル」

 

「成程ね。そうやって毎日一匹ずつ……いや夜の発砲もあるから2匹減る場合もあるのか……でも騎士が守れば一匹で済むって事でいいガルン。そんな風に少しずつ減って行き、生き残ったチームが勝ちというルールガルンね」

 

「そうガル! 厳密には人間陣営が全滅した場合に村オオカミ側の勝ちで、村オオカミ陣営と人間陣営が同数になった場合は人間側の勝ちと言う事になるガル。故に人間側陣営が合計2だからオオカミ側の村オオカミ3と占い師、騎士の内の3人が減ったらオオカミ側が負けって事ガル。

 

「分かったレジェンドウルフ」

 

「じゃあ僕が中央上部の椅子に座るガル。そこから時計回りでからガル、十四ガル、一ガル、チョロガル、トドガル、後始ガルの順で座ってほしいガル。そして、ゲームスタートしたら名前ではなく1番2番と番号で呼んでほしいんだガル」

 

「分かったワオーン」

 

番号は、おそガル1番 (村オオカミ)

 

からガル2番 (人間) 

 

十四ガル3番 (村オオカミ)

 

  一ガル4番 (狂狼きょうろう

 

チョロガル5番 (村オオカミ)

 

  トドガル6番 (占い師) 

 

後始ガル7番 (騎士)となりました。

 

「じゃあ本当の本当にスタートガル! えーと……改めてよろしくガル。僕はおそガルで、村オオカミガル。うーん……初めての発言なので特に他に言う事は無いかなあ……うん、じゃあ2番どうぞガル」

 

和環話わわわ……おいらはからガルガオ。役職は……無、村おおおかみなんだガオ。穂、本当だよ。津、次行ってみてくれガオ」

ツッコミは無しとルールでありましたが、語り部の私にはそのルールは適応されませんので融通無碍ゆうずうむげにつっこみをさせて頂きますね。2番のからガルは動揺し過ぎですね……嘘を言っている事がバレバレでしょう……このままでは投票されてしまいますよ? ここは賞品のアイスの様に心をクールに……ですよ?

 

「俺っちは十四ガルガウ。1、2番さん村オオカミ把握ガウ。んで、今までの話を聞いていてちょっと気になった事が……2番さんは肩の力を抜いてほしいガウ。そんなに動揺していると怪しまれるガウよ」

 

「どどどど動揺なんかしてないガオ」

 

「2番さん? 発言は今禁止ガル」

 

「え? だって3番さんがおいらに語り掛けてきたんだガオよ? 無視したら失礼ガオ?」

 

「うん。そうなんだ。だけどそれは次の日の朝、発砲を逃れ無事生き残る事が出来て、2週目の僕の発言が終わったら、つまり次の君の順番が来たらその時初めて3番に反論出来るんだガル! さっき言った通り、           

 

  【何があっても発言者以外の発言は認められない】

 

と言うのはこういう事なんだガル。だからみんなが言っていた事はメモするなり記憶するなりして次の自分の番までにまとめとくのがおススメガル。そう、40秒の間にしっかりまとめた物をガルね」

厳しいルールですねえ。仮に口頭で聞いてたとしても、実際ゲームを始めて突然自分に意見が来た場合、脊髄反射的に反論してしまいますよね? これはからガルのミスも仕方がないと思いますね。ですがルールはルール。しっかりと守らなくてはいけませんね……まあ、きついルールを課し過ぎると私の元仲間達みたいに誰も居なくなってしまいますけどね……

 

「分かったガオ。次から気を付けるガオ。でも時間内で言いたい事を言えないこんな世の中だった場合どうするんガオ?」

poison!

 

「うーんビスケット一枚捧げれば、もう40秒延長を許可するガル」

 

「ビ、ビビビビビスケット一枚ィ? ……そんな……ただ沢山発言するだけの事で……その代償は痛すぎるガオ」

 

「だからそれが惜しければ、40秒以内で考えをまとめる力を養うんだガル。からガルだって貴重なビスケット失うのは惜しいガル?」

成程、これは私の場合メモを取る必要がありそうですね……頭だけでは厳しいかと思われます。

 

「頭が追い付かないガオ……でも頑張るガオ!」

 

「そろそろいいガウか?」 

 

「ああごめんガル」

 

「……で俺っちも村オオカミだ。4番さんどうぞガウ」

 

「はいはい! オラは一ガルだワオーン。占い師ワオーン! 夜に1番を占った結果、人間だと出たワオーン」

 

「な、なんだってー? それは本当なのレジェンドウルフ?」

 

「6番さん! 発言禁止ガルよ?」

 

「す、すいませんうっかりしていましたレジェンドウルフ。(う、占い師は拙者の筈なのに……一ガルに先に言われちゃったレジェンドウルフ。どうするんだレジェンドウルフ? これが……これが狼人レジェンドウルフか……あ、でも……占い師は一人の筈なんだから4番は人間か狂狼のどっちかの役職で嘘を突いているんだレジェンドウルフ! その事実を拙者の番で40秒以内で皆に上手く伝えなくてはいけないと言う事レジェンドウルフ……これは大変だレジェンドウルフ)」

あのー、心の中までその長ったらしい語尾使うの止めませんかあ?

 

「そして、123番村オオカミ把握ワオーン。だけど1番さんは嘘を突いているワオーン。今日は1番さん投票でいいと思うワオーン。5番さんどうぞワオーン」

狂狼のセオリーは大抵役職人間の2に村オオカミと嘘の占い結果を出して村オオカミを惑わせるのがセオリーですが、一ガルは本当の村オオカミの1を人間と占ったようですね。

 

「うーん……まずは身の潔白を……と。俺は5番のチョロガルガルン。村オオカミガルン。ここまで見て村オオカミが一匹多い気がするガルン。村オオカミは全部で3匹の筈なのに、1235が村オオカミと主張している。これはどうもおかしいと思うガルン。4番の占いの真偽はまだ確定していないガルンが、4番の1番人間説を信じれば辻褄が合う事も否めないガルン。取り合えず今日は1番投票でいいと思うガルン。次どうぞ」

 

「せ、拙者……トドガルだレジェンドウルフ。役職はう、占い師だレジェンドウルフ……う、(皆疑いの目で見てるレジェンドウルフ……でも拙者が本物なんだ! ここで動揺していたら4番が本物の占い師になってしまうレジェンドウルフ! 負けてたまるレジェンドウルフか!)占いの結果は3番村オオカミだったレジェンドウルフ。4番さんは1番人間と言っているけれど、拙者が本物の占い師なので、狂狼か人間のどっちかだレジェンドウルフ。次、どうぞ」

 

「私は後始ガルバブガル。はあー難しい局面バブガル。占い師が二人ですか……6番さんは後発と言う事で、多少の動揺があったバブガル。その根拠は彼の心音ハートメロディがやや乱れていたバブガル。だけどそれは一時的だったバブガル。次第に自信を取り戻し始め、心音にも変化が見られたバブガル。 そう、次第に安定しつつある心音と、張りを取り戻した声に変わって行ったバブガル。これは4番の嘘に動揺し、発言当初は不安から自信が薄らいでいたけれど、本物は自分なんだと思い直し、勇気を奮い立たせたと言う証拠。と、推理するバブガル。故に1番投票を煽っていた4,5番の意見には流されずに、私は私の直感を信じ、6番を真の占い師と考え、4番に投票をする事にしたバブガル」

ああ。この最年少の後始ガル、まだ幼いと思って見ていましたが意外としっかりしていますね。

 

「成程。そして後始ガルの発言が終わった今、一巡が終わったと言う事になるガル。これより投票タイムに入るガル。この紙に今までの話し合いから追放すべき番号を書き、みんなに見せてくれ。じゃあ投票開始!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「書き終わったガル?」

 

「はいガオ」

 

「はいガウ」

 

「はいワオーン」

 

「はいガルン」

 

「はいレジェンドウルフ」

 

「はいバブガル」

 

「じゃあ一斉に開いて!」

2345→1番

167→4番

 

「こ、これは……1番……僕が4票ガル……そして4番が3票……これはどうやら……僕の退場……みたいガルね……」

 

「ごめんガオ」

 

「どうしても4番の言う事を信じてしまったガウ」

 

「ゲームだから許してほしいワオーン」

 

「元気出すガルン」

 

「みんな……いいんだ……じゃあ退場前に一言言わせてもらうガル。コホン……えーと、初日の一番目と言う事であまり印象が無かったし、考察も落とせていなかったガル。もう少ししっかり発言して白目を印象付けるべきだったガル……これで村オオカミが一人減り、明日からは大変になるかも知れないけれど、力を合わせて勝ち残ってくれガル。以上!」

 

「さようならレジェンドウルフ」

 

「またどこかでバブガル」

 

「さようなら。と言ってもここに残り最後まで見届けるガル。そして、引き続き司会進行も務めさせていただくガル。投票や発言は出来ないガルけどね。で、ここから夜のターンになるガル。人間は一匹撃つ事が出来るガル。ではおやすみなさい」

 

「お休みガオ!」

 

ーーーーーーーーーーーー夜が明けるーーーーーーーーーーーー                                              

 

       【今回は誰も撃たれませんでした】

「え? なんでガオ?(た、確かに6番を撃った筈ガオ)」

 

「2番さん? 勝手な発言は禁止だガル? これは人間が敢えて撃たなかったか、騎士が人間が狙った対象を上手い事守ったかのどちらかの可能性があるガル。本当なら誰か一匹脱落する筈ガル」

 

「そ、そんなあガオ……でも敢えて撃たないと言う選択肢もあるんガオね?」

 

「そうガル」

 

からガル全く隠す気がないですね。ここまで清々しいと逆に最後までバレない可能性すら出てきています。

 

「あっそうだ発言は禁止ガル!」

 

「すいませんガオ」

 

「では二日目朝。スタートガル! 発言は2番のからガルからガル」

ダジャレみたいになっていますねえ。

 

「い、いやあ誰も撃たれなくてよかったガオねえ……チッ。 昨日の占い師の真偽は馬鹿なおいらでは全く分からないガオ。取り合えず今日の占いの結果を見て、怪しい方の占い師に投票するつもりガオ。次どうぞガオ」

 

「俺っちは4番が真実を語りし占い師と見ているガウ。なので、今日は6番に投票するつもりガウ。以上! 4番さん! どうぞガウ」

 

「占い結果を言うワオーン! 6番白だったワオーン。だけど狂狼も白と出るらしいので、狂狼の可能性が非常に高いワオーン。3番さんの言う通り6番投票で大丈夫ワオーン。5番さんどうぞワオーン」

 

「うーん……1番が本当に人間だったのか? 2番が怪しいような……いや……怪しすぎるんだよなあ。だから一周回って怪しくない様なそうでもない様な……分からんガルン。真面目に考えると頭痛くなるガルン。俺はもう考えるのを辞めたガルン。6番の占いで盲目的に決めるガルン。6番さんどうぞガルン!」

 

「クッ……う、占いの結果は……4番白だったレジェンドウルフ……(と言っても信じてくれないかもレジェンドウルフ)恐らく4番は狂狼だレジェンドウルフ。明日は拙者に投票しても構わないけれど、今日は4番を投票して欲しいレジェンドウルフ。次どうぞ」

何故2番を占わないのですか? やはり過度にわざとらしいと二の足を踏んでしまう物なのでしょうか?

 

「成程、占い師同士がお互いに占い合ったと言う事ですか……うーん……難しいですね。双方の意見に心の乱れが一切ない……しかし、6番さんの自信が少し下がっている気がするバブガル……心音が乱れ始めていますね……対照的に4番さんは終始堂々とされています……心音のリズムが一定なのです。ウームどっちを信用するべきか……難しいバブガル……取り合えず4か6を投票するバブガル」 さっきから当たり前に世間一般で定着しているかの如くにおっしゃっている心音ハートメロディって何すか? まさか心臓の音ですか? それなら鼓動って言うんですけど……なんかかっこつけて言っていませんか? 

 

「一巡終わったようガルね。では、2回目の投票……開始ガル」

567→4番

234→6番

 

「おおバブガル!」

 

「すごいレジェンドウルフ」

 

「成程! 割れてしまったガルね」

 

「こういう場合はどうするガオ?」

 

「4,6番さん。もう一度発言してほしいガル。自分を信じてほしいと言うアピールをしてくれガル」

 

「分かったワオーン。まずはオラから! オラの占いは超一流だワオーン! 信じてくれワオーン」

 

「じゃあ6番どうぞガル」

 

「はいレジェンドウルフ。後発で自信が無くなってオドオドしていたレジェンドウルフが、4番さんは大噓突きだレジェンドウルフ。彼をここで落とさなくてはこの村は確実に終わる……それだけだレジェンドウルフ……」

 

「じゃあ4と6番以外の4名で再投票してくれガル」

 

「はい!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

357→4

2→6

 

「今度は4番が追放となったガル!」

 

「そ、そんなワオーン……😢」

 

「信じてくれてありがとうレジェンドウルフ」

 

「4番さん何か一言ありますガル?」

 

「うーん……オラと1番が追放されたのにゲームがまだ終わらないガオ? 不思議だガオ……と、言う事はまだ狂狼か人間のどちらかが残っているワオーン? おっと、そうじゃなかったワオーン。と、オラが言えるのはここまでだワオーン。後は自分で考えるワオーン。じゃあ健闘を祈るワオーン」

 

「では2日目の夜になるガル。おやすみなさいガル」

 

「おやすみレジェンドウルフ」

 

「おやすみガオ!」

 

ーーーーーーーーーーーー2日目の夜が明けるーーーーーーーーーーーーー               

 

           【6番が撃たれました】

 

「やったガオ……今度はせいこ……じゃない……6番さん……誰がこんなひどい事を……」

三文芝居ですねえ……

 

「まーた2番さん……もういい加減に学習してほしいガル……私語は慎んでほしいガル」

 

「ああっすまないガオ!」

 

「では三日目の朝スタート! 2番からどうぞガル!」

 

「うーん。……取り合えず現状では一番怪しいのが5番が濃厚ガオ。理由は全くないガオ。直感で5番ガオ。では次!」

雑ですねえ。

 

「しかし、こうなると狂狼か人間のどちらか? それともどちらとも? いや、それは無いか……4番さんが狂狼か人間のどちらかが残っているのか? と驚いた後にそれを否定していたガウ。ここから推察するに、4番さんは人間か狂狼のどっちかなんだガウ。そして昨夜6番が撃たれたと言う事から分かるけど、発砲出来る【人間】が生き残っている筈ガウ? だけど一切見当が付かないガウ。みんな上手過ぎるガウ……じゃあ次頼むガウよ」

 

「俺は6番が怪しいと思っていたガルンが昨夜撃たれたガルン。と言う事は……理由は特にないが……7番が怪しいかもしれないガルン。次どうぞ」

投げやりですねえ……もう飽きてきたのでしょうか? しっかし頑なに2番を選ばないですねえ。

 

「成程、私は今まで隠していたバブガルが、ここで騎士だと発表するバブガル。因みに2日目は6番さんを守り見事阻止したんだバブガル! 3日目は続けて同じ人を守れないと言う縛りがあった為に、隣の5番を守ったバブガル。だが5番は撃たれず、6番が撃たれた。ここから推理するに2連続で狙われたと言う事になるんだバブガル。と言う事はたまたま6番が狙われたんじゃなくって人間にとって間違いなく邪魔な存在、だから執拗に狙われたと言う事になるバブガル! 故に本当の占い師は6番だ。と、言う事になるバブガル。7番の私は騎士で、残りは5番と3番だけ! 5番は今の所村オオカミとの自己申告はあるが、確実ではないバブガル。だが、3番は初日に6番さんが占って村オオカミと言っていた。私は真の占い師が残した最後のメッセージを信じるバブガル。だから残った5番が人間としか考えられないバブガル!!」 惜しいですねえ……2番はこの流れで一度も話題に上がっていませんね……

 

「巡ったガルね? じゃあ投票するガル」

5→7番

237→5番

 

「と言う事は? ……5番追放ガル。何か一言あるかガル?」

 

「なんだろうなあ? うーん……ま、精一杯戦ったガルン。もう思い残す事は無いガルン。さようなら……俺のガルガル君……(´;ω;`)ブワッ」

 

ーーーーーーーーーーー3日目の夜が明けるーーーーーーーーーーー          

 

           【7番が撃たれました】

 

ゲーム終了。人間側の勝利です!

「狼人ゲーム凄く楽しかったガオ!」

 

「な、なんてこった……負けてしまったガウ……」

所詮オオカミ男なのでしょうね……人間のように長い事頭を使うのは苦手なようですね。全く2番に触れないのが不思議です。長時間頭を使っている弊害で全員ポンコツ化しているのかもしれませんね。

 

「オオカミ村全滅だガル。からガル! 鮮やかなフェイクだったよ。お見事ガル!」

 

「自然体で一貫した結果ですガオ。本当にありがとうガオ」

でしょうね。本能に忠実な姿は、時として一切の疑いの目を逸らす事が出来る……のかも知れませんね。

 

「じゃあ人間チームのもう一匹の狂狼は誰ガル?」

 

「オラだワオーン」 「一ガルだったのガル? 全く気付かなかったガル。じゃあ二名にガルガル君をプレゼントがル」

 

「やったガオ」

 

「嬉しいワオーン」

 

「完膚なきまでにやられたレジェンドウルフ。おめでとうレジェンドウルフ!」

 

「大切に食べるガウよ?」

 

「羨ましいガルン……」

 

「次回こそは……絶対に……おめでとうございますバブガル!」

こうして激しい戦いは終わりました。

からガルと一ガル本当におめでとうございます!!