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私の行く先々で事件が起こる件について 43話

43話 真犯人

 

ここより解答編になる。 

まだ犯人が分かっていない方はここで一旦止めて

遡り真相を推理してもいいだろう。

気にならない方は進んでくれ。

 

 

第12章 真犯人

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「八郎さん……どうして普通のジュースが飲めたの?」

アリサは少し悲しげな表情で

涼しい顔をした八郎に詰め寄る。

 

「へ? いやオイラは普通に……え? 

……あ……ま、まさか……!!」

八郎は、何かを察し、顔が青ざめていく。

 

「あなたが犯人だったのね」

 

「何を言うんだい? アリサちゃん? 

オイラは偶々2分の1の確率で

普通のジュースを飲んだだけだよ?

いやだなあアリサちゃん、どうかしてるよ?」

八郎は一瞬焦った様にも見えたが

すぐに笑顔を作り取り繕う。

 

「そうですよ。流石にそれは言い掛りだと

思いますよ。お嬢さん!」

周りの客達もアリサに抗議する。 

 

「いいえ。八郎さんは照代さんに

フォーシングというテクニックを使って

毒の入った野菜を、意図的に選ばせていたのよ。

だから、こちらもみんなに黙ってそれを使ったの。 

でもやっぱり犯人には通用しなかったみたいね。

自分が使うテクニックに引っかかる間抜けはいないわ」

 

「お嬢さん、私達に一体何のテクニックを

使ったんですか?」

 

「わかったわ。これから説明するね。 

思い出してほしいんだけど

警察官はグラスを取って下さいと言ったよね?」

 

「そうですね。どこもおかしいと所は無いですよ?」

 

「そうね。で、ここからが問題よ

その後、客に応じて

 

「そのままお飲み下さい」

 

 

「じゃあ、そのグラスを私に下さい」

 

の2種類の言葉を使うように指示していたの」

 

「そうだったんですか……」

 

「警官は、予め辛い方のグラスを知っているの

だから、被験者が辛い方を取ったら

 

「そのままお飲み下さいと」

 

言い

 

普通のジュースを取ったら

 

「じゃあそれを私に下さい」

 

と言う。 取って下さいっていう言葉には

私に取って下さいと言う意味と

普通に手で取って下さいの

2種類の意味を含んでいるから

こうする事で警官側が

意のままに選ばせる事を仕組んだ筈なの」

 

そしてアリサは、咳き込んでいる

八郎と対面で座っていた警官に向かって聞く。

 

「あなたはどうして辛い方を飲んだの?」

 

「はいっ。ゲホゲホ、彼が、辛い方を取ったので

そのままお飲み下さいと言ったのですが、グホッ

それを聞いた後に

 

「いや、オイラはやっぱりこれが気になったので」

と仰り、取ったグラスを置き

隣のグラスを先に飲んでしまいました。

すぐに、ちょっと待って! と言ったのですが

あっという間の出来事でしたので……」

 

「そうなの、それであの時

 

「え? あ! ちょっと君!!」

 

って言っていたのね?」

 

「ゴホッ、はい、私も、みんなが飲んでいるので

一人だけ飲まない訳にもいかずに

飲み干した次第でありますっ!

では失礼します!!」

 

と言い残し警官は水を飲みに走っていった。

 

アリサは八郎を見て。

 

「八郎さん、さっきの警官も言っていたけど 

オイラはこれが気になったなんて

ルールを破り勝手に飲んでしまった。でもね

あなたはフォーシングの基礎を知っていたのよ。

だから警官がそのままお飲み下さいと言った時点で 

どちらが辛い方か分かったのよ。

このビュッフェの客の中で、ただ一人ね」

 

「そ、そんな事は無いよ偶然さ……」

 

「恐らく、辛い方を引いたらまずいと考えたのね?

でも、逆なのよ。みんなで辛い方を飲んでいたら

この事件の謎は解けないままだったわ。

フォーシングを知っているあなたこそ

毒を盛った真犯人なのよ」

 

「……アリサちゃん、落ち着いてくれ。

君はそのフォーシングとやらで

照代さんって人を僕が殺したと言うんだよね?」

 

「まあなんとか生きているけどね。

でもかなり弱っているわ。

何度も吐血して、死の淵を言ったり来たりしていたわ。

あれじゃいっそ死んだ方が楽じゃないって位

苦しんでいたわ。その時私は分かったの。

刑事ドラマとかで毒で死んでいく人達を

何度も見て来たけどその時は何も思っていなかった

でも……実際目の当りにしたら確信したわ!

毒で人を殺すって行為は絶対に許されない事なのよ!」

その話を人込みの中、照代はうんうん頷きながら聞く。

 

「何だとっ!?」

 

 ビクッ その迫力に

アリサ、そして照代が思わず肩をすくめる。

終始柔和だった八郎の表情が、怒りに変わった。

 

 その表情は、八浪した過去があり

いつもどこか世間に負い目を感じている

弱気な青年ではなく、確乎不抜かっこふばつの揺るぎない意志で

一つの事件をやり通した男の表情。

 

 アリサは、豹変した八郎を見て犯人である事を確信した。

いや。確信せざるを得なかった……

 

「え? 八郎さん知らなかったの? そういえば

毒を飲んで倒れている事を確認したら

さっさと部屋に帰っちゃったもんね?

でも、照代さんは何とか生き残ったのよ

驚異的な生命力でね。鑑識が脈を取らなかった為

自分で起きるまでは誰もが死んでると思ってたの。

これに関しては、鑑識のお手柄ね。 

生きてる事が分かったら八郎さん、また狙うでしょ?」

 

「ま、まさか……オイラと照代さんでしたっけ?

その人とは赤の他人ですよ? 

命なんか狙う訳無いじゃないか。しかも毒なんて……

そんなの盛っていないよ。 

そのフォーシングとやらでどうやって

これだけの人数の中から照代さん一人に絞って

毒を盛るっていうんだい?」

 

 あちこちを落ち着きなく見て

何とか反論を引き出す八郎。

しかし、もうアリサにはどんな反論が来ても

返す自信はあった。

 

「赤の他人かどうかについては今はいいわ

後で説明してあげる。でもね八郎さんは

このホテルでビュッフェの始まる前に

照代さんの部屋の入り口の下の隙間に

このカードを挟んだ筈なのよ」

 

 そういいつつ、アリサは

5階のゴミ箱で拾った暗号のカードを八郎に見せる。

 

「ああ、これはさっき部屋で

見せてくれたやつだね?

そんな物知らないよ。その時初めて見たんだし」

 

「本当かしら? まあそれはこの際どうでもいいわ

このカードに書かれている暗号の下の文字

この色合い。赤と緑の組み合わせを

照代さんに植えつけておくの

たったこれだけで良いのよ」

 

「どうしてそんな事をする必要があるのさ」

 

 と言いつつも八郎はもう分かり始めていた。

目の前の幼女の凄まじい観察眼。

それは、一瞬の油断を見せた直後

容易く土崩瓦解してしまう。という事を……

 

「八郎さんはビュッフェが始まったら

照代さんよりも先に行って

サラダのテーブルの付近で彼女を待ち

近くまで来る事が分かったら

毒入りの赤と緑の2色の野菜を掴み取るフリをして

サラダの中に紛れ込ます。

もし通り過ぎてしまったら。また自分の皿の上に戻し

他の誰かに取られる事を防ぐ

こうしてうまい事照代さんが野菜を取ったら

後は照代さんが死ぬのを待つだけ。 

これは、脅迫状にあった2色の文字により

潜在意識にその色を植え付け 

用意した毒入りの野菜を取らせるという

色彩によるフォーシングなのよ 

そうなんでしょ? 八郎さん」

 

「ち、ちょっと待ってくれアリサちゃん。

言っている事が滅茶苦茶だよ?

第一、その照代って人がこのホテルに

泊まりに来る事は知らないし

オイラが、ここに泊まりに来たのも初めてで

全くの偶然なんだよ? 

アリサちゃん、目を覚ましてくれよ」

一回り以上も年下の子供に訴えかける八郎。 

 

「逆に、照代さんがホテルに来る日付けさえ分かれば

良いのよね?」

 

「そうだよ。でもそんな事分かる筈無いよ!」

 

「いいえ? そんなの簡単だよ? 

本人がツイッターで一週間位前に

何月何日にこのホテルに取材に行くよ

って呟いていたのよ。

それを見れば誰だって分かるわよ」

 

「グッ」

 

八郎の目が泳ぐ。

 

「この呟きを見て、計画を思いついたんでしょ?」

 

「知らないものは知らないよ! 

それにテーブルにはシェフが付っきりの筈だ 

毒入り野菜を忍ばせる隙なんか無い筈だよ」

 

「そうよ、だけど、サラダ担当のシェフは

事件が起こった時間は居なかったのよ。

それは別のシェフが証言していたよ。

だから、隣のスープのシェフが時々見回るだけで

サラダの所には隙があったのよ。

いいえ、犯人が意図的に隙を作ったのよ。

サラダのシェフはこのホテルのどこかに居る筈よ。

恐らく眠らせて足止めしている筈」

 

「アリサちゃん、さっきも言ったけど

オイラはこのホテルに来たのは初めてなんだよ。

どうやってサラダのテーブルの担当のシェフが

分かると言うんだい?」

 

「それは憶測だけど分かるわ」

 

「分かるわけないだろ! 

どんな憶測なんだい? 言ってくれよ」

アリサはスカートをめくり膝を出した。

 

「ん? 何してるんだい?」

 

 黒く塗り潰されてはいるが

オーナーの顔が書いてあった絆創膏を見せる。

 

「アリサ、5階の廊下で転んじゃったの。

それで54階の広間の前で

見張りをしていた警備員のおじいさんに

この絆創膏を貰ったのよ。訳あって今は

マジックで塗り潰してあって見えないけど

ここには本来、このホテルのオーナーの

顔が書いてあるわ」

 

「また言われた。もう3回目だ……

いい加減にしてくれ。もう、心が折れそうだ……

母さんにも言われた事ないのに……

しかもアンチエイジングの店。6ヶ月先まで

予約が取れないというのに……」

どこからともなく誰かの悲しそうな声が聞こえる。

 

「この絆創膏は、このホテルのみで

使われている物らしいの。八郎さん左手を見せて」

左手の人差し指には、アリサと同じ

オーナーの顔のロゴの入った絆創膏を巻いていた。

 

「私のと同じでしょ? 八郎さん、良く見ると

今日初めて巻いたとは思えない程くすんでいるよ。

まるで1日経過している位にね」

 

「ああ、これは今日怪我しちゃってさ

レセプションに行ったらこれを貰ったんだ。

ちょっと古いですけど良いですか? 

って聞かれたんだ。

まあ怪我を放っておく訳にもいかないし

これで良いよって言ったんだ。

だから何日も着けている様に見られたんだろうけど

間違いなく今日巻いたんだよ」

 

 レセプションに聞けばすぐに分る様な

苦しい言い訳をする八郎。

 

「それはおかしいわよ? 八郎さん。 

遊戯室で会った時、アリサにこう言ったじゃない

バイト先で切っちゃったんだ

最近変えたばっかりで慣れてないからって」

 

「あ!!」

八郎の顔が引きつる。

 

「バイト先で切っちゃったんだって言葉と

客としてこのホテルに来て今日怪我をして

今日巻いたって言葉。一体どっちが本当なの?

これも憶測だけど、最近始めたバイトって

ここでの見習い料理人でしょ?

新人が怪我したって言う話を厨房で聞いたけど

その新人はあなたの事なのよ。

包丁で左手の人差し指を切っちゃたんじゃないかな? 

そこで絆創膏を貼って治療した。

だから日が経っている様に見えたのよ。

 それに遊戯室で

オーナーの悪臭は健康な体を蝕むから

良く洗った方が良いよって

具体的にアドバイスしてくれたわね? 

あれって初めて泊まりに来た人が

ホテルのオーナーの特徴を

そこまで詳しく知る事って出来るの? 

何日かバイトしてるなら分かるとは思うけど

初めてでそこまでアドバイス出来ないと思ったの。

それと、エレベーターで8浪した事を話した事

あったわね?」

 

「ああ。それがどうしたんだい?」

 

「私とママと八郎さんともう一人

八郎さんと一緒に乗ってきた男の人の4人が乗っていた。

そのうち3人が。そう、八郎さん以外が

 

「えっ」

 

って驚いていたよね?

その時一緒に乗って来た人も

初めて聞いた時の様な反応をしてたわ。

赤の他人。全く知らない人だったら

そこまで反応しないと思うのよ。

でも、あなたの事を少し知っている人だったから

8浪という事実を聞いて驚いたと思ったの」

八郎は顔が青ざめる。

 

「だからホテルのサラダ担当のシェフも

知っていたし、相談があると言って

八郎さんが泊まっている部屋に招き

睡眠薬入りのコーヒーでも飲ませて

足止めしたのよ。確か4階に降りていった時

八郎さんもその人と一緒に降りて行ったわよね?

あの人だと思うわ、サラダ担当のシェフ」

 

「確かにオイラはここでバイトしているよ。

最近、食中毒が起こり、その責任者の首を切ったので

バイト募集とあってそれで、面接に行っただけなんだ。 

それに照代さんにオイラが

一体何の恨みがあるというんだ?

動機は何なんだい?」

 

「恐らくこれよ」 

アリサは照代が教えてくれた

3年前の浅利新聞の記事を見せる。

戸奈利町の牛丼屋の壁に芸術家からの贈り物

というタイトルの記事を見せる。

 

「……一体……こ、これが……何だと言うんだい?」

声がわずかに震えている。

まさにこれが動機だったと言う事であろうか?

 

「これは、3年前に照代さんが書いた記事よ。

この見出しの記事の芸術、グラフィティと言うのよね? 

これを見たヤンキー共が

実際見てみようとここに集まる様になったのよ。

これはアリサの憶測だけど、照代さんはツイッターでも

呟いていて、それがバズって広がったんだと思う

ヤンキー達は新聞なんて見ないと思うし

それでどんどん集まり、牛丼屋は聖地となり

周囲の建物にグラフィティを描くヤンキーも

出てきてしまったのよね。 

その為、戸奈利町は以前より治安が悪くなったの。

そして、あなたの彼女さんも被害に遭ったのよね」

八郎はうつむいたままだ。

 

「八郎さんもヤンキー達に怪我を負わされ

試験に支障が出て

8浪目を迎える事になったんじゃないの?

ヤンキーも悪いけど、元はといえば

この記事を書いた奴が悪いと思っているんでしょ?」

 

「……知らない、そんな記事も、照代って新聞記者も

ねえ、アリサちゃん? 遊戯室で

一緒に仲良く歌を歌った仲じゃないか?

今度一緒に、カラオケ行って歌うんだよね?

こんな風に追い詰めるのはもう止めてくれよ……」

涙目で訴える八郎。

 

 遂に何も反論も出来なくなったのか

泣き落としにかかる八郎。

これまでのアリサの推理で

八郎がほぼ犯人と確信している周りの客は

 

「今更何言ってんだこいつは」

 

「見苦しい奴め」

 

と呆れ顔だった。しかし

この一言に、アリサの気持ちが揺らぐ。

 

 皆さんは、こんな事で動揺するアリサを見て

甘い子だとお思いだろう。

 

しかし

 

 どんなに真犯人を追い詰める

名探偵の如く強気の姿勢を見せていても

アリサは名探偵でも刑事でも何でもない。

まだ小学五年生の女の子なのだ。

遊戯室で、2人で仲良く歌った記憶は、鮮明に蘇り

アリサの思考を鈍らせる。

 

「うぐっ、あ、あの時は楽しかったわね。

あの時、八郎さんと一緒に歌った事は

私の最高の思い出よ。でも、それとこれとは……」

もごもごと口ごもり弱気になるアリサ。

その時の事を思い出し、涙目になる。

 

「玉子もアリサちゃんが来るなら

一緒に歌ってみたいって言ってくれたんだ。

オイラも駄目元で頼んだからびっくりしたよ

アリサちゃんが居るから行くんだって!

一緒に行こう!」

 

追い討ちをかける八郎。

 

しかし

 

激しく首を振り、迷いを振り払いアリサは続ける!

 

「私だって、信じられなかったよ? 

あなたが犯人だなんて……私しか知らない事だし

黙っていようかな? って

無かった事にしちゃおうかな? って、

何度も考えたわ。

でも分かって? 私、刑事の娘なの。

そして、悪い事は……絶対許したくないの!

八郎さん……私、あなたと一緒に

カラオケ行きたかったなあ。ぐすっ

八郎……さん……のバ……カぁ……」

アリサの頬を涙が伝う。そして床に座り込みすすり泣く。

 

……そこにはもう先程の名探偵は居なかった。

そう、歌と八郎が大好きなだけの

普通の小学5年生の女の子が居るだけだった。

 

 少女は、漠然と描いていた。近い将来

八郎とその彼女とで思いっきりあの歌を歌う事を。

当然来るんだろうなと信じていた

ちょっと先の未来。

どんな服を着ていこうか?

2~3個レパートリー増やせるかなー? 

等と思いを巡らせていた彼女。

 

 しかし、その夢を自らの手で打ち砕いてしまった。

仕方ないと分っていても、止めても止めても涙が溢れる。

 そう、終始、りんとして犯人の八郎を

追い詰めるアリサだった。

それは、両親から引き継いだ、刑事の血の矜持きょうじ

だが、それはそうしなければ

序盤で心が折れていたのだ。

毎年年末にまとめて見た刑事ドラマの

自信たっぷりな刑事の真似をし

役に入り込み、成り切っていた。

しかし、涙と共にその変身も解ける。

 

 大好きな八郎が犯人。

そのジレンマを彼女なりに抜ける手段は

これしかなかったのだ。

だけど、生半可な気持ちで始めれば甘さが出る。

だから、心を鬼にして臨んだ。

再び罪を重ね、刑が重くならない様に・・

今ここで捕まえる事こそが、彼女が選んだ最終解答。

だって彼は、イーグルスノーホテル

毒入り野菜事件の犯人であると同時に

アリサの、【ともだち】なのだから・・

 

-------------------------End of battle------------------------

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「ア……アリサちゃん……

ご、ごめ……ぐっす、うわおんおーん」

八郎もアリサにつられ、泣き出す。

 

「アリサ……」

 

 照代も、複雑な表情で涙目になる。

そして、暫く続く沈黙。

 

しかし、それを破る者が居た。

 

「八郎君。もう全部話しましょう?」

八郎の彼女が諦めた様な口調で言う。

 

「な、何言っているんだ!」

 

「アリサ、お疲れ様。我が娘ながら

こんなに出来る子とは思わなかったわ。

本当驚いた。私なんか刑事なのに

一言も挟めずにあなたの推理に耳を傾けていた。

ママは鼻が高いわ。よしよし」

泣いているアリサの頭を撫で、ハンカチを手渡す。

代わりにここからは刑事のママが八郎の彼女に話を聞く。

 

「彼女さんは何か知っている様ね?

話を聞かせてくれる?」

 

私の書いている小説です

 

https://novelup.plus/story/200614035

 

https://estar.jp/novels/25602974

 

https://ncode.syosetu.com/n3869fw/

 

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